【速報】2025年5月 米CPI(消費者物価指数)-インフレ鈍化の兆しと関税の影響

2025年5月に発表されたアメリカのCPI(消費者物価指数)では、エネルギーと食品を除くコアCPIが4カ月連続で市場予想を下回る結果となりました。インフレ圧力がやや緩和されており、企業が関税コストを消費者に転嫁することを抑制している可能性が見えてきました。

項目変動率
コア財±0.0%
新車-0.2%
中古車-0.4%
衣料品-0.1%
サービス(除エネルギー)+0.2%
航空券・宿泊費-0.3%
食料品+0.3%
-0.3%
牛挽肉+0.5%
ガソリン-2.6%

解説とポイント

  • 中古車・卵・ガソリンは前年比で大幅な価格下落。特に卵は-6.5%と供給過多や需要減を反映。
  • 一方で、食料品・牛ひき肉・サービス部門は前年からの価格上昇が続いており、特に牛ひき肉は供給不足が価格押し上げ要因に。
  • コア財と新車も引き続き上昇傾向で、粘着性のあるインフレ構造が残っていることを示唆。
  • 航空券・宿泊費などの旅行関連は下落し、裁量的消費の弱まりが見える。
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企業が関税コストをすぐには価格に転嫁していないことがインフレの鈍化につながっています。しかし、関税の段階的引き上げや在庫の消化が進むにつれ、今後は価格上昇が顕在化するリスクもある状況です。

  • FOMC(米連邦公開市場委員会)は、6月会合で金利を据え置くとみられています。
  • ただし、9月までに利下げする確率は75%と市場は予測。
  • 小売大手や自動車メーカーは今後の価格上昇を警告しており、要警戒。
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