フランスなど西側が相次ぎパレスチナを国家承認|イスラエルは猛反発—国連総会直前

【要点】

2025年9月21~22日(現地)、英国・カナダ・オーストラリア・ポルトガルが相次ぎパレスチナ国家を承認。翌22日にはフランスも国連で承認を表明。ベルギーは「人質解放とハマス排除」を条件に法的発効とする立場を明確化。米国は支持せず、イスラエルは猛反発

本記事は、会合の背景、各国のスタンス、イスラエル・米国の反応、地政学・市場インパクト、今後のシナリオまで一気通読で理解できる決定版です。

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【速報】何が起きたのか|時系列

9月21日(現地)

英国・カナダ・オーストラリア承認

英国・カナダ・オーストラリアが相次いでパレスチナ国家を正式承認。ポルトガルも続く。これらは国連総会の週に合わせた外交シグナルで、いずれも長期停滞していた「二国家解決」へのテコ入れが狙いとされた。

9月22日(現地)

ニューヨーク国連本部にて首脳会議

ニューヨーク国連本部で開かれた二国家解決に関する首脳会議(フランスとサウジが共同議長)の場で、フランスが正式承認を宣言。

9月22~23日(現地)

ベルギーは条件提示

ベルギーは「人質全員解放とハマス排除」を条件に法的効力が発生する条件付き承認を明確化。

あわせて、マルタ・ルクセンブルク・モナコ・アンドラなども承認または支持を表明。承認・支持国は150超に拡大しました。

「二国家解決」会合|ニューヨーク宣言

今回の動きは、フランスとサウジが共同議長を務める一連の国連主導プロセスの文脈にある。ニューヨーク宣言は7月の会議で取りまとめられ、9月22日に首脳級で議論が再開されました。

マクロン仏大統領は「承認はハマスの敗北を意味し、イスラエルの平和を可能にする唯一の解決策」と主張した(要旨)。

各国の承認・支持表明|比較表

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国名ステータス発表日注記
英国承認9/21ガザ停戦・二国家解決推進の一環。
カナダ承認9/21英国と歩調。 
オーストラリア承認9/21英・加と同時発表。 
ポルトガル承認9/21同日発表。 
フランス承認9/22国連会合の場で宣言。
ベルギー条件付き承認9/22~23人質解放とハマス排除を条件。 
マルタ/他諸国承認/支持9/22~欧州小国を中心に支持拡大。  

なお、米国は会合に参加せず承認も支持していない

イスラエル・米国の反応と外交的含意

イスラエルのネタニヤフ首相は「ヨルダン川西岸にパレスチナ国家は成立しない」と強く反発。

また、イスラエルの国連大使(ダニー・ダノン)は、こうした動きを強く批判している。

米国は依然として時期尚早との立場で、国内政治(選挙・議会力学)も背景にブレーキがかかる見通し。

市場・投資への影響|短期/中期

  • 短期:ヘッドライン・リスクにより原油や安全資産需要が一時的に上振れしやすい。イスラエル関連株・ETFはヘッドラインに連動したボラティリティ上昇に注意。
  • 中期:承認拡大が実務交渉(停戦・人道回廊・治安機構整備)に具体化すれば、エネルギー供給リスクプレミアムは逓減。ただし条件付き承認(ベルギー)や米国の距離感が不確実性を残す。

※当サイトは情報提供を目的としており、特定銘柄の推奨を行うものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。

今後の3シナリオ

  1. 管理された緊張の継続:外交承認は拡大するが、停戦・治安枠組みは段階的。市場はニュースに左右されつつ徐々に安定。
  2. 交渉加速シナリオ:人質問題に進展→欧州の条件付き承認が完全承認へ。米国も実務協力で歩調の一部を合わせる。
  3. 逆風シナリオ:戦闘激化やテロ再燃で承認の反動が顕在化。地政学リスク・プレミアムが再上昇。

用語ミニ解説

  • 二国家解決:イスラエルとパレスチナの二つの主権国家が平和的に並存する枠組み。
  • 条件付き承認:国家承認の政治判断自体は下すが、法的発効に条件を付す手法(ベルギーなど)。

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FAQ|よくある質問

今回の承認の中心はどの国ですか?

9/21に英国・カナダ・オーストラリア・ポルトガル、9/22にフランスが承認を発表しました。

ベルギーは承認しましたか?

はい、ただし人質解放とハマス排除を条件に法的発効とする方針を明確にしています。

米国の立場は?

米国は今回の会合に参加せず、承認を支持していません。

出典

※本記事は公的発表および主要メディア報道に基づき執筆していますが、情勢は流動的です。必ず一次情報を確認し、投資判断は自己責任で行ってください。

著書紹介

元大手投資銀行(IBD)

リサーチ部門担当アナリスト

アナリスト歴12年

現エムズインベストメント投資情報局

リサーチ部門担当

専門は財務諸表分析、また、各国ファンダメンタルズ、マクロ経済を研究分析。

著:シューケル順子氏

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