【速報】NVIDIA Q2売上4.67兆円|Q3予測5.4兆円でAI減速懸念

米NVIDIAが2025年8月27日(米東部)にQ2(5–7月)決算を発表。売上高は$46.7B、データセンター$41.1Bで再増収。一方でQ3売上見通しは$54.0B±2%中国向けH20を織り込まない慎重姿勢。時間外は軟調で、市場は「AI投資のペース鈍化」を織り込み始めています。

決算サマリー|【Point!】

  • 売上高:$46.7B(前年比+56%)
  • Non-GAAP EPS:$1.05(在庫解放除き$1.04)
  • データセンター:$41.1B(前年比+56%)
  • Gaming:$4.3B(前年比+49%)
  • Automotive:$0.586B(前年比+69%)
  • 自社株買い:$60Bの追加承認(未実行残$14.7B)
  • 中国H20売上:ゼロ($650Mは中国以外へ出荷/$180Mの在庫戻入)

Q3ガイダンスと前提(中国向けH20を織り込まず)

会社見通しは$54.0B±2%。対中H20の出荷は前提に含めず、グロスマージンはNon-GAAPで73.5%±50bpを見込むとしています。

  • Blackwellの量産・引き合いは強い一方で、コンピュート構成のミックス変化と地域要因に不確実性。
  • H20(中国向けダウングレード品)は政策と需要の二重リスクで計画から除外。

対中規制|緩和は「条件付き」—売上の15%拠出スキーム

4月の規制強化でH20は輸出許可制の対象となり、中国向けは失速。8月には売上の15%を米政府に拠出する条件付きで一部再開が報じられましたが、足元のガイダンスは中国を織り込まず。さらに中国側では政府・公的領域で米国製技術の抑制が進み、H20に対する警戒感も広がっています。

リスクの中身:(1)米側:許認可・関税・15%拠出など政策変更リスク(2)中側:政府・大手プラットフォーマーでの採用抑制/国産化加速(Huawei等)。

セグメント別|売上とトレンド(Q2 FY26)

スクロールできます
セグメント売上($B)QoQYoYメモ
Data Center41.1+5%+56%Blackwellが+17% QoQで加速
Gaming4.3+14%+49%RTX 5060の立ち上がり好調
Pro Viz0.601+18%+32%RTX PRO新製品寄与
Auto & Robotics0.586+3%+69%DRIVE/Jetson/Thor等

株価|指数の反応

決算は市場予想を上回りながら、時間外はNVDAが約2〜3%下落。ガイダンスとデータセンターのわずかな未達観測、対中不透明感が重し。先物市場も発表直後は軟調スタートとなりました。

筆者見解|年後半は「調整局面」入りを十分に想定

個人的には、最新半導体の対中販売抑制の影響が「じわりじわり」顕在化してくると見ています。発表直後、NASDAQ100先物にも下押しが見られ、市場は「AI投資の持続ペース」を再評価へ。

調整局面の条件

  1. 販売先が中国抜き
  2. 政策・規制のブレ
  3. 設備投資サイクルの一服

年後半は、この3つの項目が重なれば調整レンジに入る公算も。短期は過度なリスクオンを避け、キャッシュ創出力と受注の「質」を見極めたい局面です。

【Check!】|次の四半期までに見るべき5点

  1. Blackwellの供給タイトネス解消ペース(リードタイム、受注残)
  2. ネットワーキング比率の上昇と粗利ミックスの影響
  3. 中国:許認可の進展と実需回復の「量」確認
  4. メガテックのCapEx指針(生成AI推論投資の継続性)
  5. 自社株買いの執行ペース($60B追加の実弾投入タイミング)

※本記事は情報提供であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。

よくある質問|FAQ

第3四半期ガイダンス$54Bは強い?弱い?

一部アナリストの強気想定($60B超)には届かず。ただし会社想定は中国を含まない保守前提で、Blackwellの量産は順調。

H20は今後どうなる?

第2四半期は中国向け売上ゼロ。一部再開には許認可+15%拠出など条件が付く見立てで、不透明感は残ります。

株価はどこを見る?

データセンターのQoQ伸び率、予約残、ネットワーキング売上比率、そして大型顧客のCapEx更新がカギ。

米株・AI関連投資の情報収集と実行を効率化

米国株の取引コストを抑える口座

NVDAや半導体ETF(SOXX/SMH等)の売買に。取引手数料は無料。手数料とツールを比較して最適口座を。

▶︎【無料】米国株式投資の口座開設

※AD

AI半導体ロードマップ早見表(無料レポート)

AI半導体、関連株の分析レポートを無料で受け取れます。有望株の分析結果をすぐに受け取って下さい。

▶︎【無料】レポートを今すぐ受け取る

出典

  • NVIDIA Newsroom「Q2 FY2026 決算リリース/Q3ガイダンス、H20対中ゼロ、$60B買戻し承認」
  • Barron’s「Buyback +$60B 追加」
  • Yahoo Finance「EPS $1.05/時間外反応」
  • Seeking Alpha「Q3見通し $54B±2%(対中H20除外)」
  • Reuters「時間外反落、マクロ文脈」
  • CBS News「対中再開の条件(売上の15%拠出)」

著者紹介

元大手投資銀行(IBD)

リサーチ部門担当アナリスト

アナリスト歴12年

現エムズインベストメント投資情報局

リサーチ部門担当

専門は財務諸表分析、また、各国ファンダメンタルズ、マクロ経済を研究分析。

著:シューケル順子氏

\期間限定5,000円キャッシュバック実施中!/

投資のパーソナルトレーニングCASHUP

※無料体験会への参加が条件。

\LINE限定情報をゲットしよう/

LINE限定で、ここだけの深掘り投資情報や最新ロジックを配信中。今すぐ友だち追加して、ワンランク上の情報を手に入れましょう!