三中銀ウィーク相場戦略|FOMC・BOE・BOJ政策金利と株為替展望

今週はFOMC・BOE・BOJが政策金利を発表する“三中銀ウィーク”。FOMCは25bp利下げが本線、50bpならサプライズ。株・為替・債券・金のシナリオを整理し、リスク管理の具体策と日銀の利上げ可能性、東京不動産市況まで徹底解説。

イベント日時(現地)日本時間ポイント
FOMC(米)9/16–179/17(木)未明〜SEP(ドット)とパウエル会見に注目
BOE(英)9/18(木)9/18(木)夜据え置き観測強め(成長鈍化×粘着インフレ)
BOJ(日)9/18–199/19(金)昼〜引き締め方向性と国債買入てい減の示唆

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【Point!】|本線は25bp利下げ—サプライズは50bp

今週は「金利→バリュエーション→景気」の順で価格付けが波及。市場は25bp利下げを高確率で織り込み、一部で50bpの可能性は低下。ドットと会見がタカ派なら、株は「噂で買って事実で売る」展開に注意。

あなたの見立て(25bp=天井感、50bp=一瞬上振れ後に下げ)に同意。加えて、利下げ局面の後半戦では信用イベント頻度が上がりやすいため、スプレッドや▲EPS改定に備えたい。

FOMCの二択|25bp or 50bp

ベースケース|25bp利下げ(確率優勢)

  • 株式:短期は材料出尽くしで利益確定が先行しやすい(特に年初来高値圏の大型グロース)。
  • 債券:2年は低下、5–10年はドット次第でベアフラット化の余地。
  • 為替:ドルは上下振れ後、ドットがタカ派なら下げ渋り。
  • 金:実質金利とドルの動向次第で高値圏もみ合い。

オルタナ|50bp利下げ(サプライズ)

  • 株式:アルゴで上振れ→「景気懸念シグナル」と解釈され持続性は限定的。
  • 債券:カーブ全体で低下。ただしリスクオフなら長期中心に低下拡大。
  • 為替:ドル急落→対円・対金に資金回帰の可能性。

市場は25bpがコンセンサス、50bpは小確率。

BOE|難しいトレードオフ

成長減速と粘着的インフレのはざまで、今回は現状維持(またはごく小幅のハト化)が本線。公式スケジュールは9/18(木)。ポンドは米FOMC後のドル動向に相関が高く、クロス(GBP/JPY)はボラ上振れに注意。

BOJ|0.25%利上げのハードルと「23区不動産」の熱量

政府は急激な引き締め回避を望むが、インフレは目標超で粘着。直近データでは全国コアCPIは年率3%前後、東京都区部でも2–3%台で推移し、基調インフレ指標も底堅い。

加えて、東京23区の地価・マンション価格が強い。23区住宅地は前年比+5.7〜7.9%、商業地は+11%超の上昇という報告もあり、投機的資金流入の指摘もある。金融環境の引き締め示唆(少なくとも国債買入の更なる正常化)は抑制効果を狙ううえで合理的。

以上より、今会合で政策金利を+0.25%に引き上げる可能性はゼロではないと見る(ベースは据え置き+タイトニングの示唆)。日程は9/18–19

アセット別|今週の「やることリスト」

  • 米株(S&P500/Nasdaq):決定前にポジ軽量化。決定後は「初動の逆」を狙う逆張りレンジ短期(指値・逆指値徹底)。
  • 日本株:ドル円ショックに備え、外需は為替感応度を再点検。TOPIXヘッジを部分導入。
  • 為替(USD/JPY・GBP/JPY):イベント跨ぎはサイズ縮小。ギャップオープン対策にOCO必須。
  • 金利・債券:米2年/10年とドルDXYの相関を監視。FOMC後の再プライシングで素早く乗り換え。
  • コモディティ(金・原油):実質金利の方向×地政学見出しでボラ拡大。枚数管理。

戦術テンプレ|イベント週のポジション設計

  1. サイズ:通常の50–70%。発表30分前は25–40%まで縮小。
  2. 損切り:テクニカルよりも指標時はボラ倍率(ATR×1.5〜2)で機械的に。
  3. 時間:FOMC声明→ドット→会見の順で二段三段の往復に注意。
  4. ヘッジ:先物ミニ or 逆相関ETFでデルタ調整。
  5. 勝ちパターン:初動のオーバーシュートを「半分利確・半分伸ばす」。

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【Check Point!】|短期は「事実売り」警戒—守りを固めつつ機動的に

  • FOMC:25bp本線→株は出尽くし・ガイダンスに依存。
  • BOE:据え置き基調でポンドはFOMC連動。
  • BOJ:据え置き優勢だが0.25%利上げの可能性は残る。不動産の過熱抑制シグナルに注目。

「買う前に撤退路」を決める—これがイベント週の最善策。

出典

免責

本記事は情報提供のみを目的とし、特定銘柄・通貨・金融商品の売買推奨ではありません。市場は流動的であり、将来の成果は保証されません。投資判断は自己責任でお願いします。

著者紹介

元大手投資銀行(IBD)

リサーチ部門担当アナリスト

アナリスト歴12年

現エムズインベストメント投資情報局

リサーチ部門担当

専門は財務諸表分析、また、各国ファンダメンタルズ、マクロ経済を研究分析。

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