損益計算書(PL)とは?|読み方・見るべき指標を図解で【徹底解説】

損益計算書(Profit and Loss / PL)は「会社がどれだけ稼ぎ、どれだけ費用を使い、最終的にいくら残ったか」を1ページで示す最重要資料です。本記事では、5分で全体像→10分で実務に使える読み方まで一気通貫で解説。営業利益・経常利益・当期純利益の違い、初心者がつまずく用語も図解でスッキリ整理します。

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損益計算書(PL)とは

損益計算書(PL)は、一定期間(四半期・通期)に発生した収益と費用をまとめ、最終利益までを段階的に示す報告書です。貸借対照表(BS)が「期末の財産状態」を切り取るのに対し、PLは「その期間にどんな活動でどれだけ儲かったか」を表します。

要点:「本業の稼ぐ力=営業利益」「金融・持分法なども含めた通常活動の成果=経常利益」「臨時要因と税後の最終成果=当期純利益」。

構造と主要科目

  1. 売上高:提供した商品・サービスの総額。
  2. 売上原価:売上に直接対応する原価(仕入・製造コスト等)。
  3. 売上総利益(粗利)=売上高-売上原価。
  4. 販売費及び一般管理費(販管費):人件費、広告宣伝費、家賃、研究開発費など。
  5. 営業利益=売上総利益-販管費(本業の稼ぐ力)。
  6. 営業外収益・営業外費用:受取利息・為替差損益・持分法等。
  7. 経常利益=営業利益+営業外収益-営業外費用(通常活動の成果)。
  8. 特別利益・特別損失:固定資産売却益/損、災害損失など臨時要因。
  9. 税引前当期純利益=経常利益+特別利益-特別損失。
  10. 法人税等:法人税・住民税・事業税など。
  11. 当期純利益=税引前当期純利益-法人税等(最終成果)。

主要指標と計算式

  • 粗利率=売上総利益 ÷ 売上高
  • 営業利益率=営業利益 ÷ 売上高
  • 経常利益率=経常利益 ÷ 売上高
  • 純利益率=当期純利益 ÷ 売上高
  • 販管費率=販管費 ÷ 売上高
  • 研究開発費率(R&D比率)=研究開発費 ÷ 売上高

ポイント:上から下に行くほど「稼ぎが『本業→金融等→臨時要因→税後』で目減り」する構造。どの段階で利益が削られているかを特定すると打ち手が明確になります。

速く正確に読む3ステップ

  1. 段階利益の位置づけ確認:営業利益→経常利益→純利益の順に増減理由を特定。
  2. 率で見る:粗利率・販管費率・営業利益率の前年/前期比、同業平均との比較。
  3. 一過性の除外:特別損益や為替などの臨時・外部要因を切り分け、コア実力を把握。

CVR施策:本文中に比較表やハイライトを配置し「次のアクション(資料DL/無料相談)」への導線を上・中・下段に3回用意。

ミニケース|数値例で理解

科目金額(万円)
売上高10,000
売上原価6,000
売上総利益4,000
販管費2,800
営業利益1,200
営業外収益/費用(純額)-100
経常利益1,100
特別損失(純額)-100
税引前当期純利益1,000
法人税等300
当期純利益700

例の読み方:粗利率40%、販管費率28%、営業利益率12%。営業外・特別の影響を除くとコア収益力は安定、税後で純利益率7%

業界差・IFRS|日本基準の注意

  • 業界差:SaaSは粗利率が高く販管費(成長投資)が重い傾向。製造業は原価構成と為替に敏感。小売は在庫回転が粗利率に直結。
  • IFRSと日本基準:表示名称や区分が異なる場合あり。定義は有価証券報告書の注記で確認。比較時は同一基準・同一期間で揃える。
  • 季節性:四半期によって広告・賞与・在庫調整などで利益率がブレる。

よくある誤解と落とし穴

  1. 売上が伸びれば利益も伸びる:販管費や値引き増で営業利益率が悪化することは多い。
  2. 純利益だけを見る:特別損益や税率でブレる。営業利益とキャッシュも確認。
  3. 単期で判断:トレンド(3~8期)と同業比較が必須。

よくある質問|FAQ

営業利益・経常利益・当期純利益の違いは?

本業の稼ぐ力=営業利益、金融等も含めた通常活動=経常利益、臨時要因と税後の最終成果=当期純利益です。

まずどこを見ればいい?

粗利率→販管費率→営業利益率の順で変化点を探し、次に営業外・特別・税の影響を切り分けます。

IFRS企業と日本基準企業の比較は可能?

可能ですが、科目・表示差に注意。注記を読み、定義をそろえてから比較しましょう。

用語ミニ辞典

  • 粗利(売上総利益):売上高から売上原価を差し引いた利益。
  • 販管費:販売活動・管理運営にかかる費用の総称。
  • 特別損益:臨時・非反復的な損益。
  • EPS:1株当たり利益。純利益÷発行済株式数。

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