投資家ガイドブック－初心者編－４．投資実践編-後編-(決済)
１．投資における「イグジット（出口戦略）」とは？
〜投資の出口戦略と利益の再投資で資産運用を最適化〜
投資において「イグジット」とは、保有している金融資産（株式、債券、不動産など）を売却して利益を確定させる行為を指します。適切なイグジット戦略を立てることは、資産運用の成功に直結します。
なぜ出口戦略が重要なのか？
多くの投資家は「いつ買うか」には注目しますが、「いつ売るか」は後回しにされがちです。市場のタイミングや資産の成長ステージを見極めずに売却してしまうと、本来得られるべき利益を逃す可能性があります。
イグジットの主なパターン
目標価格に到達したら売却
事前に「この価格になったら売る」と決めておくことで、感情的な判断を回避できます。
段階的な売却（分散決済）
一度に売却せず、価格変動に応じて少しずつ利益を確定していく方法です。リスクを分散できます。
ライフイベントに合わせた売却
住宅購入、子どもの進学、老後資金など、ライフプランと連動させる出口戦略も重要です。
２．投資利益の「再投資」がもたらす複利効果
投資で得た利益をそのまま使わず、再び投資に回すことで資産を雪だるま式に増やすことが可能です。これを「再投資」と呼びます。
再投資のメリット
複利の力が最大化される
元本＋利益を再投資し続けることで、指数的に資産が増加します。長期投資と相性が抜群です。
資産形成のスピードが加速
年間5％の利回りでも、再投資を続ければ数十年で資産が数倍に膨らむ可能性があります。
再投資先の選び方
- 元の資産クラスに戻す（例：株式→株式）
- 分散投資の観点で別資産へ振り分ける（例：株式→REIT）
- 高配当株やインデックスファンドなど、安定性重視の資産
Check Point！｜出口戦略と再投資で資産運用を完成させる
投資は「買って終わり」ではなく、「売って初めて成果が確定」します。また、得た利益を計画的に再投資することで、将来的な資産規模を大きく伸ばすことが可能です。
投資の最終段階ともいえる「イグジット」と、次のステージへ進むための「再投資」を正しく理解し、戦略的に実行していくことが、真の資産運用の完成形といえるでしょう。
