【米関税交渉期限は7/9】NASDAQに迫るリスクオフの波|過熱市場の転機か?

2025年3月、米国政府は通商拡張法232条に基づき、鉄鋼・アルミニウム製品への関税を25%→50%に引き上げる方針を発表しました。この措置は、「国家安全保障上の脅威に対応する」という名目で導入されましたが、実質的には米国内産業の保護と貿易赤字縮小が狙いとされています。

これにより、各国はアメリカとの関税除外に関する再交渉を余儀なくされており、各国経済・企業業績・国際関係に大きな影響を与える懸念が広がっています。

現在進行中の交渉の**一区切りとなるのが「2025年7月9日」**です。この日をもって、米国は除外国・非除外国を明確に区分する方針で、合意に至らない国は50%関税の対象となる可能性が極めて高いとみられています。

マーケットではこれを「リスクイベント」として捉えており、7月初旬からポジション調整の動きが活発化しています。

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米国はこれまでにイギリスと正式合意しており、同国からの鉄鋼製品は25%のまま据え置かれます。一方、現在焦点となっているのがベトナムとの交渉であり、複雑な原産地証明問題や生産ルールの整合性がネックとなって合意には至っていません(7月3日時点)。

また、中国、インド、ブラジル、韓国などとの交渉はさらに遅れており、7月9日までの包括的合意は困難との見方が大勢です。

2025年6月まで、NASDAQは過去最高値を連続更新するなど好調な動きを見せてきました。背景には以下の要因があります:

  • AIブームによるテック銘柄の成長期待
  • ソフトランディング期待と金利低下見通し
  • 個人投資家の資金流入

しかし今、ファンダメンタル面の不安材料が浮上しており、特に関税強化が発効すれば、

  • コスト増による企業利益の下押し
  • サプライチェーン混乱による物流遅延
  • 新興国経済の不安定化と資金流出

といった形で、テックやハイリスク資産に対する売り圧力が高まると想定されます。

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シナリオ①:合意不成立 → 50%関税発動

→ NASDAQは短期的に5〜10%の調整局面へ。テック・素材・輸送関連に大きな影響。

→ 米ドル安、金利上昇、VIX(恐怖指数)急騰の可能性。

シナリオ②:部分合意 → 市場は様子見モード

→ 安心感は限定的、ボラティリティの高いレンジ相場が継続。

→ 企業決算に注目が移る展開も。

シナリオ③:全面合意 → リスクオン継続

→ NASDAQは再び高値を目指すが、すでに織り込まれている可能性も高く、過度な楽観は禁物。

<短期投資家

  • イベントリスク前に一部利確
  • ゴールド、VIX、米短期債などディフェンシブ資産でヘッジ
  • テック比率を抑え、素材・公益株へ一時退避も選択肢

< 中長期投資家

  • 一時的な下落を「押し目買い」のチャンスと捉える視点が重要
  • ドルコスト平均法で段階的に再エントリー
  • 長期ポートフォリオの中でセクター分散を意識

7月9日はただの交渉期限ではなく、市場センチメントを大きく変える可能性を秘めた転機です。高値圏にあるNASDAQを筆頭に、利益確定売りやリスクオフの動きが強まりやすく、投資家は防御姿勢を強めるべき局面といえるでしょう。

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