ADP雇用統計とは?|NFPとの違い・発表時間・相場への影響と使い方【保存版】

ADP雇用統計(ADP National Employment Report)は、米民間部門の雇用者数の増減や賃金動向を、毎月の発表で可視化する重要指標です。一般に米雇用統計(NFP)直前の水曜日に公表され、米東部時間8:15(日本時間は夏時間21:15/冬時間22:15)にリリースされます。本記事では「発表の読み方」「市場への効き方」「活用テンプレ」「よくある誤解」までを、投資初心者〜上級者向けに徹底解説します。
- 要点1:ADPは「民間部門のみ」。政府部門は含まない
- 要点2:NFPの“予想ツール”ではない(相関は期により変動)
- 要点3:業種別・企業規模別・賃金動向まで分解がカギ
最終更新日:2025-09-02
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ADP雇用統計とは
米給与計算大手のデータを基に、民間部門の雇用者数の月次増減や賃金動向を推計する民間レポートです。NFP(米雇用統計)よりも先に公表されるため、市場の“雇用トーン”を事前に測る補助線として使われます。
発表日・時間|日本時間
- 原則:毎月、米雇用統計の直前水曜日(米東部時間8:15)
- 日本時間:夏時間は当日21:15/冬時間は22:15
- 例外:米国の祝日や暦の都合で前後する場合あり
読み方|3つのチェック軸
- ヘッドライン(総増減数):市場予想とのギャップと前月比の加速/減速を確認。
- セクター/企業規模の内訳:サービス vs. 財、採用が強い業種・弱い業種、小規模/中規模/大企業の差をチェック。
- 賃金動向:賃上げ加速はインフレ再燃の示唆となり、金利観測に直結。
NFPとの違いと注意点
- カバレッジ:ADPは民間のみ。NFPは政府部門を含む。
- 一致性:ADPはNFPの“先行指標”ではない。相関は時期により変化するため、鵜呑みは禁物。
- 改定:ADPもNFPも改定が入り得る。初報に過度依存しない。
相場への影響|想定シナリオ
スクロールできます
ADP結果 | 金融政策観測 | 想定しやすい値動き |
---|---|---|
雇用と賃金が強い | タカ派(利下げ後ずれ/利上げ観測) | 米金利↑、ドル高、ハイテク調整・金融堅調になりやすい |
雇用は強いが賃金は鈍い | 中立〜ややタカ派 | 金利の上値は限定、株式は業種間でまちまち |
雇用・賃金とも弱い | ハト派(利下げ前倒し観測) | 米金利↓、ドル安、ディフェンシブ/高配当が相対堅調 |
トレード活用テンプレ
① 直前チェック:市場予想(コンセンサス)とレンジ、要人発言の地合い ② 結果の3点比較:ヘッドライン / 賃金 / セクター・規模 ③ 1本目の値動きは見送り→2~5分後の戻り/押し目で短期参加 ④ その後の米金利・ドル指数・先物の整合を確認して継続/撤退判断 ⑤ 翌日のNFPに向けた「先読みポジ」は過信せず軽めで
ありがちな誤解|落とし穴
- ADP=NFP予想ツール、ではない(サンプルや推計の前提が異なる)。
- ヘッドラインだけで判断しない。賃金と内訳に結論が潜む。
- 初動に飛び乗らない。約定滑り/スプレッド拡大のリスク管理を。
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【Check Point!】|ADPは「雇用×賃金×内訳」の三位一体で読む
- ADPは民間雇用の温度感を先に把握できる有用な材料
- NFPの結果を当てにいくのではなく、トーンの把握に活用
- 賃金と業種・規模内訳に答えが出やすい
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【ADP速報メモ】 ・総増減:XXXX万人(予想XXX) ・賃金:加速/鈍化 ・内訳:サービス/財、規模(小/中/大) → 金利:↑/↓、ドル:強/弱、株式:強/弱 #ADP #米雇用 #為替 #マーケット