CPIが9月の利下げ幅を決める|【今週の相場観】

先週の米雇用統計は弱く、9月FOMCでの利下げはほぼ既定路線。今週の最重要はCPI(8月、9/11 21:30 JST)です。ここが下振れれば50bp観測が勢いづき、上振れ・一致なら25bp中心に回帰する可能性が高まります。本記事は「相場観とデータの読み方」を整理し、読者ご自身の判断材料となる客観情報のみを提示します。

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先週の雇用統計|何が弱かったのか

  • NFP:+2.2万人(市場予想を大幅下回る)
  • 失業率:4.3%(4年ぶり水準に接近)
  • 賃金:前月比+0.3%、前年比+3.7%(伸びはなお高めも鈍化傾向)

ヘッドライン雇用の弱さと失業率の上昇が、9月利下げ観測を一段と強めました。

今週の焦点|CPIが利下げ幅を左右

米CPI(8月)9/11(木) 21:30 JST(8:30 ET)
※本稿は速報ではなく客観データ解説。数値確認は公式発表をご参照ください。

市場コンセンサスは総合YoY 2.9%前後、コアYoY 3.1%前後と見られます。
この結果次第で、9/16–17のFOMC(SEP公表回)25bp50bpかの“幅”を決める構図です。

CPI 市場コンセンサス|YoY

指標市場コンセンサス注記
総合CPI2.9% 前後目安
コアCPI3.1% 前後目安

この結果次第で、2025年9月16–17日のFOMC(SEP公表回)における 利下げ幅(25bp or 50bp)の判断材料となる見込み。

シナリオ別の“想定反応”マップ

CPIがコンセンサスを下振れ

  • FF金利先物:50bp観測の織り込み上昇
  • 長期金利:低下方向、カーブはスティープ化気味
  • 株式:短期はリリーフ的に強含みも、業績面の先行きは別論点
  • USD/金:ドル軟化バイアス、金は実質金利低下に連動しやすい

CPIが一致〜小幅上振れ

  • FF金利先物:25bp中心に回帰
  • 長期金利:横ばい〜小幅上昇
  • 株式:バリュエーションの天井感が意識され、選別度合いが強まる
  • USD/金:ドル底堅く、金は一服

なぜ「利下げ=株高」は長続きしにくいのか

政策金利の低下は割引率を通じて株価の瞬間風速を押し上げますが、同時に景気鈍化・EPS下方修正が進む局面では、バリュエーション拡大だけでは上昇が持続しにくくなります。特にサービス価格の粘着性と実質金利の動向が鍵です。

歴史アナロジー|2006–08の金利サイクル

前回のサイクルでは、政策金利は2007年9月の5.25%から段階的に引き下げられ、2008年12月に0〜0.25%へ。利下げ開始直後に株が反発する局面はありましたが、景気悪化が進む中期には株価トレンドが失速しました。本稿のポイントは「利下げのを決めるのは物価である」という事実関係です。

CPI発表後チェックリスト|観測テンプレ

  1. 総合・コアのYoY/MoMと予想差(±0.1ptでもインパクト)
  2. 住居・サービス価格の粘着度(拡がり/一時性)
  3. FF先物・米2年債利回りの反応(25bp⇔50bpの確率変化)
  4. 主要株指数と長短金利の方向性(リスク資産の短期反応)
  5. USDインデックスと金先物(実質金利の示唆)

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FAQ|よくある質問

指標週はどの指標が重要?

今回はCPI(8月)が最重要。これが9月FOMCの利下げ“幅”を方向づけます。

25bpと50bpで何が違う?

金利経路・実質金利・為替・バリュエーションに与える初期ショックの大きさが変わります。

「利下げ=株高」じゃないの?

短期はそう動くこともありますが、景気・EPSの減速が進むと持続性は限定的になりがちです。

免責とスタンス

本記事は情報提供・観測のみであり、投資助言を行うものではありません。意思決定は読者ご自身で行ってください。市況・数値は更新され得るため、最新の公的ソースをご確認ください。

著者紹介

元大手投資銀行

株式担当トレーダー

投資歴20年の現役トレーダー。

米国株・日経平均・為替など主要指数を中心売買分析。

著:ジョ-ン・スミス氏

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